米国防総省は、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)に向けた新たな役職の選択肢について検討している。マクマスター補佐官は、トランプ大統領との対立から近く辞任するとの観測が強まっている。

ホワイトハウスの当局者によれば、ケリー大統領首席補佐官は最近、マクマスター氏が就けそうな軍関連の役職について国防総省に尋ねたという。同省の動きについて知る元軍当局者は、軍の指導部はマクマスター氏に用意できそうな役職を模索しており、階級面での昇進につながる指揮官が検討されていると述べた。

米MSNBCは1日、ホワイトハウスがマクマスター補佐官を来月にも交代させる準備をしていると報じた。協議に詳しい関係者5人の話として伝えた。一方でホワイトハウスはこれを否定。マイケル・アントン報道官は電子メールで、「私はちょうど、トランプ大統領ならびにマクマスター補佐官と大統領執務室にいたところだ」とし、「トランプ大統領は、報道は『偽ニュース』だと述べ、マクマスター補佐官に対し素晴らしい仕事をしていると伝えていた」と説明した。