[ワシントン 15日 ロイター] – ロシアの2016年米大統領選介入疑惑を捜査するモラー米連邦特別検察官がトランプ大統領一族が経営するトランプ・オーガニゼーションに対し、ロシア関連文書を含む文書の提出を求める召喚状を送ったと、米紙ニューヨーク・タイムズが15日、関係筋2人の情報として報じた。召喚状の詳細は明らかになっていない。

モラー検察官がトランプ大統領の一族が経営する事業に文書の提出を直接求めるのは、知られている限りでは今回が初めてという。トランプ氏側からのコメントは得られていない。モラー氏の報道官はコメントを差し控えた。ホワイトハウスのサンダーズ報道官はこの報道について、「特別検察官に敬意を表し、われわれは完全に協力する」と述べたが、これ以上のコメントは行わないとした。

報道を受け米株価が下落し、S&P総合500種はこの日の安値を付けた。外国為替市場ではドルがドルとユーロに対し下落したほか、債券市場では米国債利回りが低下した。