[ワシントン 28日 ロイター] – 米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は28日、500億ドル超の中国製品に対する関税措置について、発効の60日前に中国側に通達する方針を明らかにした。ライトハイザー代表はCNBCテレビに対し、関税対象となる中国製品は「ハイテク製品が中心」になると語った。関税の対象となる品目リストは数日中に発表される見通し。
同代表は「関税の対象となる品目発表後、一般の意見や賛否両論を聴く60日間の期間を設ける」と語った。また、中国政府との交渉が関税回避につながる可能性はあるかとの質問に対しては「見込みはある」と応じたものの、米中貿易関係の改善には長時間を要するとの考えを示した。
ライトハイザー代表は、米中の経済体制が異なることを指摘した上で、「両国間に一定の緊張は存在するだろう」としつつも、「長い年数をかけ、一連の課題を乗り越えることで、良好な状況にたどり着くことは可能であり、これはそのプロセスの始まりと考えている」と語った。