北朝鮮が外交活動を活発化させる中、北朝鮮外務省でヨーロッパを担当する局長がベルギーを訪れて、EU=ヨーロッパ連合の高官と相次いで会談し、朝鮮半島の非核化に向けた道筋などについて意見を交わしました。

ベルギーの首都、ブリュッセルのEU本部を4日訪れたのは、北朝鮮外務省でヨーロッパを担当するキム・ソンギョン局長で、EUの執行機関、ヨーロッパ委員会の国際協力・開発総局や、EUの外務省に当たるヨーロッパ対外行動庁の高官と相次いで会談しました。

EUの報道官によりますと、会談では、北朝鮮とEUの関係や、朝鮮半島の非核化に向けた道筋などについて、意見が交わされたということです。またEUの外交筋の間では、北朝鮮が今回の会談を通じて、朝鮮労働党で国際関係を統括するリ・スヨン副委員長のEU訪問のタイミングを探っているという見方も出ています。

北朝鮮は、EUとの会談に先立って、先月、リ・ヨンホ外相をスウェーデンに派遣したばかりで、韓国やアメリカとの首脳会談を控えて、ヨーロッパでも外交活動を活発化させています。