[ニューヨーク 5日 ロイター] – ニューヨーク外為市場は、ドルが対主要通貨バスケットで2週間ぶり高値をつけた。堅調な米国株式市場や、米国が対中貿易摩擦の解決を模索している兆候が、ドルを下支えした。ドルは対円で3週間ぶり、スイスフランに対して10週間ぶりのそれぞれ高値をつける場面があった。
米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は、米国と中国がいずれ貿易問題で打開し、両国の貿易障壁は「削減される」公算が大きいとの見解を示した。同氏の発言がドルの追い風となった。市場関係者の1人は「(中国が)措置の完全実施に踏み切る公算は小さく、ゲーム理論上の確率が妥協の方向へと傾くよう練られている」との見方を示した。
終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.4%高の90.47。一時、90.594まで上昇した。ドルは対円JPY=で107.49円の高値を記録し、直近では0.6%高の107.42円。ドルは対スイスフランCHF=で一時、0.9639スイスフランまで急伸、直近では0.3%高の0.9636スイスフラン。
市場の関心は貿易戦争のほか、6日公表予定の米雇用統計に集まる。今後の利上げペースやドル相場の見通しを占う材料となる可能性がある。
ドル/円
NY終値 107.37/107.39
始値 106.98
高値 107.49
安値 106.98
ユーロ/ドル
NY終値 1.2238/1.2242
始値 1.2278
高値 1.2282
安値 1.2219