• 新たな資金調達で携帯事業会社が保証責任を解かれる可能性
  • 米欧の大手銀少なくとも10行が借り入れ先

ソフトバンクグループは同社が保有する中国の電子商取引会社アリババ・グループ・ホールディングの株式を担保としたマージンローンを通じて約80億ドル(約8570億円)を借り入れた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ソフトバンクは財務的な柔軟性拡大を目指す。

 アリババ・ホールディングのみによって保証されたこのローンは、ソフトバンクグループの債務には反映されず、格下げリスクを回避できる可能性がある。関係者らは匿名で語った。今回の借り入れにより、傘下の携帯事業会社ソフトバンクの上場に向けた障害も取り除かれる可能性があると、関係者の1人は話した。同携帯事業会社は過去の債務で担保として使われていた。

関係者らによると、今回の借り入れにおける金融機関はバンク・オブ・アメリカとBNPパリバ、シティグループ、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェース、モルガン・スタンレー、野村ホールディングス、ソシエテ・ジェネラル、UBSグループなど。