[シカゴ 24日 ロイター] – 米重機メーカーのキャタピラー(CAT.N)発表した第1・四半期決算は、同社製品に対する需要が世界的に好調となる中、利益が市場予想を上回った。同社は通年の利益見通しを引き上げた。株価は序盤の取引で3.6%高の159.45ドル。
2018年の1株利益見通しは9.75─10.75ドルとし、1月時点から2ドル引き上げた。全地域および大半の末端市場で需要が拡大し、予想を上回る販売数量が見込まれるとした。世界建設需要が広範に伸びる中、北米と中国が収益押し上げの最大要因になるとみられる。
発電関連の売上高が数年間低迷していたが、今年は増加を見込む。世界の景気改善や商品価格回復に伴い、鉱業各社の設備投資に追い風が吹くとの見通しも示した。今年の見通しは、将来の地政学リスクや貿易規制強化に伴う影響を含んでいない。
貿易摩擦への懸念を受けて、株価は前回の決算公表時以降6%下落していた。1株純利益は2.74ドル。アナリスト予想平均は2.04ドル。売上高も31%増の129億ドルと予想を超えた。調整後の1株純利益は2.82ドル。プラスの為替効果などが追い風となった。
北米の売り上げ増が目立ったほか、中国で建設機材への末端需要が高まり、アジア・太平洋地域全体の売上高を前年同期比で44%押し上げた。第1・四半期の自社株買い規模は5億ドル、3月末時点の手持ち資金は79億ドル。
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