[ワシントン 27日 ロイター] – トランプ米大統領は27日、南北朝鮮間の軍事境界線にある板門店でこの日行われた南北首脳会談に勇気付けられたとしながらも、過去の米政権の過ちは繰り返さず、非核化が実現するまで北朝鮮に対する圧力を掛け続けるとの姿勢を示した。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は27日、軍事境界線にある板門店で会談し、「朝鮮半島の完全な非核化」を共通目標として取り組んでいくことを確認する共同宣言に署名。朝鮮戦争の終結と朝鮮半島の「恒久的」かつ「確かな」平和の確立に向けた合意に向け、年内に米国や中国と共に取り組む意向を表明した。

トランプ大統領は訪米中のメルケル独首相との共同記者会見で、南北首脳が朝鮮半島の非核化に向けた意欲を示したことに勇気付けられたとし、予定されている米朝首脳会談が生産的なものになることを望んでいると述べた。その上で「この目的を達成するために、われわれは過去の政権の過ちは繰り返さない。非核化が実現するまで最大限の圧力を掛け続ける」と述べた。

トランプ大統領はこれに先立ち、米朝首脳会談の開催場所として2、3カ所を候補として検討していることを明らかにしている。