【ロンドン共同】ラッド英内相が29日辞任した。第2次大戦後に渡英し、英国で数十年暮らしてきた移民の一部を不法移民と誤って拘束するなどした不祥事の責任を取った。来春の欧州連合(EU)離脱方針を巡り意見が割れる閣内で、ラッド氏はメイ氏と立場が近く、将来の首相候補とも目される実力者。綱渡りの政権運営が続くメイ首相にさらなる打撃となる。
この問題は、英国が旧植民地だったジャマイカなどから受け入れてきた当時子供の移民らを巡るもの。親の旅券で入国し、自身は旅券を持たない移民を移民取り締まり厳格化の中で不法移民と決めつけ、国外追放を通告するなどしたことが最近発覚した。
【共同通信】