[ニューヨーク 11日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドルが下落した。ドルは米国とその他の国との間の金利差が拡大するとの観測からこのところ上昇していたが、利食い売りが継続している。
マニュライフ・アセット・マネジメント(ボストン)のシニア投資アナリスト、チャック・トメス氏は「利食い売りが出ている」と指摘。ただ「こうした動きの勢いは幾分衰えている」とも述べた。
主要6通貨に対するドル指数.DXYは一時上向いたものの、売りが再燃したことで再び低下。終盤の取引では0.15%低下の92.603となっている。9日には93.416と、年初来の高水準を付けていた。ドル指数は週間では0.04%低下。これまでは3週間連続で上昇していた。
ユーロ/ドルEUR=は0.3%高の1.1946ドル、ユーロ/円EURJPY=は0.2%高の130.55円。週間ではユーロは対ドルで0.1%下落、対円では0.05%上昇した。
スウェーデンクローナSEK=はこの日も上昇。今週公表された議事要旨で、スウェーデン国立銀行(中央銀行)の数人の政策担当者が今秋にも利上げが実施される可能性を示唆したことが示され、買いが入っている。
スウェーデンクローナは対ドルで0.6%上昇の9.5941クローナと、週間としては2017年6月下旬以来の上げ幅となった。対ユーロEURSEK=での週間としての上げ幅は2010年2月以来の大きさとなった。