インドで、来年の総選挙の前哨戦として注目された南部の州の議会選挙で、与党が議席を倍増させて躍進し、モディ首相の2期目に向けて大きな弾みとなりました。インドでは、モディ首相の任期が残り1年となる中、総選挙の前哨戦として南部カルナタカ州の議会選挙の投票が今月12日に行われ、15日に開票が行われました。
選挙管理委員会によりますと、224議席のうち、モディ首相率いる与党のインド人民党が前回の選挙から議席を倍以上に増やし、104議席を獲得しました。これに対し、野党の国民会議派は78議席にとどまりました。
カルナタカ州にはハイテク産業の中心都市ベンガルールがあり、モディ首相は選挙戦で、「インドは世界経済の成長に大きく貢献した」と4年間の実績をアピールし、支持を伸ばしました。一方、国民会議派のラフル・ガンジー総裁は、若者の失業率が高いことなどモディ首相の経済政策を批判しましたが、支持を伸ばせませんでした。
今回の選挙結果からは安定した政権運営を望む有権者が多かったことが伺え、モディ首相の2期目に向けて大きな弾みとなりました。一方でインド人民党は単独では過半数を獲得できず、今後、州議会で、連立を組むための交渉を進めることになります。