スイスのジュネーブで開かれている軍縮会議で、北朝鮮の大使が「核実験の全面的な禁止に向けた国際的な取り組みに参加したい」と発言し、CTBT=包括的核実験禁止条約などの国際条約に将来的に参加する可能性を示唆したのではないかとの見方も出ています。
スイス・ジュネーブの国連ヨーロッパ本部で開かれている軍縮会議に出席している北朝鮮のハン・デソン大使は15日、北東部のプンゲリにある核実験場について「10日以内に廃棄される」と強調したうえで、「これ以上、核実験を行わないことは、世界の軍縮にとって重要なプロセスだ」と述べて、朝鮮半島の非核化に向けた姿勢をアピールしました。
そのうえで、ハン・デソン大使は「核実験の全面的な禁止に向けた国際的な取り組みに参加したい」と発言しました。
これについて、各国の間では、CTBT=包括的核実験禁止条約などの国際条約に北朝鮮が将来的に参加する可能性を示唆したのではないかとの見方も出ています。
日本やアメリカなどは北朝鮮に対し、CTBTやNPT=核拡散防止条約といった国際条約の下で非核化に向けた具体的な行動をとるよう強く求めてきたことから、今回の北朝鮮の大使の発言に注目が集まっています。