22日のニューヨーク外国為替市場では資源国通貨が午後下げに転じる展開。石油輸出国機構(OPEC)が生産量を引き上げる可能性があるとの一部報道を受けて原油相場が下落したことなどが手掛かり。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は、4月半ば以降で初の続落。一時0.3%下げた。前日は約0.1%下落していた。ドルはこの日、主要10通貨のうちスイス・フラン、円、ポンドに対して値下がりした。

またユーロが下げに転じた一方、スイス・フランは上昇した。イタリアのポピュリスト政党による新政権が、ユーロ離脱計画を呼び掛けたエコノミストを財務相に起用することを検討しているとの報道がユーロに重しとなった。

ニューヨーク時間午後4時59現在、主要通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%安。ユーロは対ドルで0.1%下げて1ユーロ=1.1779ドル。ドルは対円で0.1%下落し1ドル=110円90銭。

オーストラリア・ドルは0.1%安の 1豪ドル=0.7576米ドル。一時は0.3%高の0.7605米ドルと、約1カ月ぶり高値に上げた。

欧州時間の取引

欧州時間にはユーロが上昇。イタリア国債が反発する中でショートの買い戻しが入った。ユーロは一時、1ユーロ=1.1830ドルを付けた。