アメリカのポンペイオ国務長官は、来月の米朝首脳会談について、「開催は、最終的にはキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の判断しだいだ」と述べ、非核化を実現する決断を下すよう促しました。
アメリカのポンペイオ国務長官は23日、議会下院の公聴会に出席し、トランプ大統領が前日、延期の可能性に言及した米朝首脳会談について、準備を進める考えを示しました。
そのうえで「会談の開催は、最終的にはキム委員長の判断しだいだ」と述べ、北朝鮮に対して、アメリカとの対話を通じ非核化を実現する決断を下すよう促しました。
そして、ポンペイオ長官は、みずからの北朝鮮訪問を振り返り「キム委員長は、北朝鮮の経済発展は、戦略的な方針転換により決まることを理解していると率直に語った。われわれは、彼にその準備ができていることを期待する」と述べました。
また、ポンペイオ長官は、キム委員長が非核化の見返りとして、アメリカからの経済的な支援を重要視し、体制の保証も求めてきたと明らかにしました。
一方で、ポンペイオ長官は、アメリカは非核化で不可逆的な措置が取られるまで見返りを与えないと強調し、北朝鮮に求める核とミサイル開発の放棄に関して、ミサイル部品の製造につながる技術の放棄なども対象になるとの認識を示しました。