• 逃避需要から円とスイス・フランに買いが入る
  • オーストラリアとカナダ、ニュージーランド、米国のドルが下落

7日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対円で7営業日ぶりに下落。この日は午後に入りリスク資産が売られ、ユーロ・円相場もその動きに追随した。主要10通貨ではオーストラリア・ドルやカナダ・ドル、ニュージーランド(NZ)ドル、米ドルが特に下げた一方、逃避需要から円とスイス・フランは上昇した。

来週12日に行われる米朝首脳会談を巡り、市場では不透明感が広がっている。また今週の主要7カ国(G7)首脳会議を控え、貿易関係を巡る懸念も根強く続いている。新興市場が荒れる中、米国株市場ではナスダック100指数が下げ、米国債相場は午後に一時急伸した。

ニューヨーク時間午後4時55分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比ほぼ変わらず。ユーロは対円で0.3%安の1ユーロ=129円40銭。対ドルでは0.2%上昇し1ユーロ=1.1798ドル。ドルは対円で0.4%下げて1ドル=109円70銭。

スイス・フランは主要10通貨全てに対して値上がり。ドルに対しては一時0.8%上昇した。

欧州時間の取引

欧州時間にはドルが主要通貨の大半に対して値下がりした一方、ユーロは値上がり。G7首脳会議で米国が孤立するとの観測が広がった。ユーロの上昇は、欧州中央銀行(ECB)当局者らによる6日のタカ派寄りの発言が手掛かりとなった。

原題:EUR/JPY Breaks Six-Day Climb as Risk Sells Off: Inside G-10(抜粋)
Dollar Drops as G-7 Summit Adds to Bulls’ Concerns: Inside G-10