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ブルームバーグのドル指数は、週間では0.3%低下
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円は値上がり、市場ではG7サミット巡り懸念広がる
8日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが下落。ブルームバーグのドル指数は一時上げていたが、終盤に下げに転じた。同指数は週間ベースで8週ぶりの下落となった。来週には主要中央銀行による政策決定が予定されている。
ドル指数は一時0.3%上昇となったが、最終的に下げて終了。週間では0.3%低下と、4月半ば以降で初の下げとなった。円は上昇。市場では、主要7カ国(G7)首脳会議で米国と同盟国との対立が浮き彫りになるとの懸念が広がっている。円は主要10通貨の中でドルに対する上げが、カナダ・ドルに次いで2番目に大きかった。
一方でスイス・フランは安い。スイスでは10日に、資金供給に関する権限をスイス国立銀行(中央銀行)のみに認める構想の是非を問う国民投票が行われる。世論調査によれば、この構想が支持される可能性は低いが、認められた場合、民間銀行の役割が大きく変化することになる。
ニューヨーク時間午後4時50分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満低下。ユーロは対ドルで0.2%下げて1ユーロ=1.1772ドル。ドルは対円で0.2%下げて1ドル=109円51銭。
来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)と欧州中央銀行(ECB)、日本銀行が政策会合を開催する。またトランプ大統領は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談する。
欧州時間の取引
欧州時間には、G7サミットを控えて慎重姿勢が広がる中で円が買われた。一方でユーロは軟調な展開となり、円とドル両方に対して値下がりした。
原題:USD Set to End Run of Weekly Gains Before Fed, ECB: Inside G-10(抜粋)
Yen Leads Gains on Risk Aversion Before G-7 Summit: Inside G-10