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海外投資家の保有増は15カ月連続、過去最高の14.25兆円に
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デリバティブ市場開放で投資妙味さらに増す-市場関係者
海外の債券投資家が、中国に対し本気になり始めている。
中央国債登記結算(CCDC)のデータによると、本土外投資家による中国国債の保有残高は15カ月連続で増え、過去最高の8359億元(約14兆2500億円)となった。年初からは2294億元の増加。保有高が52億3000万元にすぎなかった2017年以降、急速な伸びが続いている。
錦成盛資産管理のマネジングディレクター兼ファンドマネジャーの昌明氏は、この傾向は続く見通しだと予想。中国国内のデリバティブ市場開放で中国国債の投資妙味がさらに増し、外国勢による投資はいっそう加速するだろうと語った。
1-5月に中国政府は純額ベースで2078億元の国債を発行したが、本土外投資家による保有高の伸びはこれを上回り、中国国内の民間銀行が購入した743億元の3倍余りにも達する。
原題:Love for China Is Real as Foreign Traders Spend Record on Bonds(抜粋)