• ブルームバーグ調査、エコノミストは年内のQE終了に自信
  • 初回利上げは預金金利で0.15ポイント、19年4-6月実施か

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、量的緩和(QE)を終了させる用意を整えているが、決定は7月の会合になる可能性がある。ブルームバーグが調査したエコノミストらが予想した。

この調査では、14日の政策委員会会合でドラギ総裁が終了時期を設定するとの予想が回答者のほぼ3分の1、7月の会合で設定されるとの予想は46%にそれぞれ上った。いずれにしろ、エコノミストらはQEが年内をめどに段階的に終了するとの見方に自信を深めている。チーフエコノミストのプラート理事が6日、買い入れ策の終了について14日の会合で本格的な議論をすると言明したことが、この見方を後押ししている。

  インテーザ・サンパオロのエコノミスト、アンナマリア・グリマルディ氏は「プラート氏の発言以前から個人的には予想していたが、7月まで待たず6月に正式に発表される可能性は十分ある」とし、「ECBが特段の慎重を期す場合は7月26日まで待つこともあり得るが、プラート氏以外の政策委員会メンバーからも年内の資産買い入れ終了を見込む市場期待は現実的だとの指摘が続いていた」と語った。

エコノミストらは10-12月の段階的終了期間中に380億ユーロの買い入れがあると予想。今後2-3年は償還金の再投資が続き、最初の利上げは預金金利が19年4-6月にマイナス0.4%から同0.25%に引き上げられ、主要リファイナンス金利引き上げは同年7-9月までに実施されるとの見通しを示した。