米朝首脳会談を終えて13日に帰国したトランプ米大統領を待ち受けるのは、任期中で最大の脅威となりかねない相手、モラー米特別検察官だ。
現職および元米当局者によれば、モラー氏はトランプ大統領の弁護団と核になっている問題の早期解決に前向きだ。つまり、ロシア疑惑を巡る捜査に絡み、トランプ大統領が自発的に聴取に応じるかどうかだ。数カ月間に及ぶ交渉の後で両者は妥協点を見いだす必要がある。そうでなければ恐らく最高裁までもつれ込むであろう前例のない法廷闘争へと備えるかだ。
元連邦検事で現在は法律事務所パターソン・ベルクナップ・ウェッブ・アンド・タイラーでパートナーを務めるハリー・サンディック氏は「ちょっとしたゲームだ」と指摘。「モラー氏は大統領を召喚することも可能だが、それは望んでいないだろう。ある程度の訴訟リスクがある。トランプ氏は召喚状に対して挑むことも可能だ。しかしそうなれば、政治リスクに直面する」と話した。
2016年米大統領選挙へのロシア介入にトランプ氏または関係者が関与したのか、またトランプ氏が捜査を妨害する行動を取ったのかどうか。モラー氏の捜査は聴取が鍵になると、関係者の1人が述べた。
原題:Trump Under Pressure to Do Mueller Interview After Kim Summit(抜粋)