• 中国は若干動揺するかもしれないとFOXとのインタビューで発言
  • トランプ政権は関税の最終的な対象リストを15日に公表する計画
トランプ大統領、Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

トランプ米大統領は、今後数週間に貿易を巡って中国に「非常に強く」立ち向かうことになるだろうと述べた。米国は中国からの輸入品に追加関税を課すと警告しており、トランプ政権はこれを実行に移す準備を進めている。

トランプ大統領は13日に放映されたFOXニュースのブレット・ベイヤー氏とのインタビューで、「われわれが貿易で非常に厳しく対応するため、中国は若干動揺するかもしれない」と述べた。インタビューは米朝首脳会談終了後の12日、大統領専用機内で行われた。

大統領は「今後数週間であなた方は目にするだろう。中国はわれわれがすることを理解している」と述べた。その後、自分は中国の習近平国家主席と「良い」個人的関係を築いていると自賛した。

何週間にもわたった米中通商協議がほとんど成果を得られず、トランプ政権は500億ドル(約5兆5150億円)相当の中国からの輸入品に追加関税を課す計画を推し進めると表明してきた。これに対し中国は、米国が関税を導入すれば報復関税を課すほか、貿易に関するこれまでのコミットメントを破棄すると警告している。

トランプ政権は追加関税の最終的な対象リストを15日に公表する計画。ホワイトハウスによれば、関税は「その後間もなく」発動される。

ただ、ナバロ国家通商会議(NTC)委員長が「決定するのは常に大統領だ」と12日のワシントンでのイベントで発言するなど、最終的な判断を下すのはトランプ氏だと政権当局者は指摘している。

原題:Trump Says He May Upset China Over Trade as U.S. Tariffs Loom(抜粋)