日米韓外相会談ではポンペオ氏が米朝会談の詳しい内容を説明。3氏は、米朝会談で発出されたシンガポール共同声明を歓迎し、北朝鮮の非核化へ緊密に連携していく方針を確認した。

ポンペオ氏は会見で「北朝鮮が完全に非核化したということを示すまで制裁を解除することはない」と強調。非核化の方針で日米韓に相違はないと強調し、河野、康両氏も同意した。

河野氏は会見で、北朝鮮との対話について「拉致を含めた問題解決につながる形で首脳会談が実現されればいい。その方向で調整が行われることになる」と述べた。具体的な日朝接触については「今の時点で直接のハイレベル対話を検討していることはない」とするにとどめた。

康氏は、トランプ氏が米朝協議中は米韓合同軍事演習を中止すると述べたことに関し「(外相会談で)踏み込んだ議論はなかった」と述べつつ、「韓米演習は軍当局で協議し、決める問題だ」と語った。

河野氏は日米韓外相会談の後、ポンペオ、康両氏との個別会談も行った。午後には文在寅(ムン・ジェイン)大統領を表敬する。

米メディアによると、ポンペオ氏は日米韓外相会談に先立つ13日、記者団に対し、トランプ米大統領の1期目の任期(~2021年1月)内に北朝鮮の非核化をおおむね達成したいとの考えを表明。北朝鮮との交渉が行き詰まった場合には米韓合同軍事演習を再開するとも述べた。会談でも非核化の時期について意見交換したとみられる。