【ソウル=大木聖馬、水野祥】米国のポンペオ国務長官は14日、ソウルで河野外相、韓国の康京和カンギョンファ外相と会談し、米朝首脳会談を受けた米国の北朝鮮政策を説明した。北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)実現の目標は不変で、早期に達成する方針を強調した。ポンペオ氏は14日夜、北京で中国の習近平シージンピン国家主席や王毅ワンイー国務委員兼外相と会談した。

 日米韓外相会談後の共同記者会見で、ポンペオ氏は北朝鮮の非核化に関し、「CVIDの方針を守り続ける。過去の間違いは繰り返さない」と述べた。北朝鮮への制裁については「完全な非核化を実現した段階で初めて制裁の解除に移る」と述べ、安易に見返りを与えない考えを強調した。また、米朝首脳会談で、トランプ氏が、北朝鮮による日本人拉致問題を「複数回、提起した」と説明した。