[ソウル 14日 ロイター] – 韓国と北朝鮮は14日、南北軍事境界線がある板門店で将官級軍事会談を開いたが、目ぼしい成果はなかった。
会談の開催は2007年以来。会談は当初は5月に行われる予定だったが、北朝鮮が米韓軍事演習を理由にハイレベル会合を中止。その後、再び行われた南北首脳会談で改めて計画された。
両国は、黄海での軍事衝突回避に関する2004年合意の順守で一致した。また軍当局間の通信の復旧について協議したものの、具体的な日程を決めることはできなかった。
韓国の金度均・国防省対北政策官は板門店に向けて出発する前に記者団に対し、北朝鮮側と軍事的緊張の緩和方法を模索し、閣僚級会合を計画する方針だと述べた。
北朝鮮側の代表は、軍事会談の遅延は「逆風」によるものだと述べたが、具体的な説明はしなかった。また、相互理解と南北首脳会談の精神に基づき、両国が今後の障害を乗り越えていくべきとの考えを示した。
米朝首脳会談は12日にシンガポールで行われた。トランプ米大統領は米韓軍事演習を中止する意向を表明している。