【ワシントン時事】米CNNテレビは19日、複数の米政権当局者の話として、朝鮮戦争(1950~53年)で行方不明となった米兵の遺骨について、北朝鮮が最大200柱を返還する見通しだと報じた。返還の時期や場所は確定していないが、北朝鮮側が迅速な対応を決断すれば、今週中にも実現するという。
12日の米朝首脳会談で署名された共同声明は、戦争捕虜や行方不明兵の遺骨に関し「身元特定済みのものの即時返還を含め、収容に取り組む」と明記。トランプ氏は15日のテレビインタビューで「われわれは遺骨を取り戻す。誰も可能と思わなかったことだ」と強調していた。
CNNによれば、朝鮮戦争で消息不明となった米兵は、捕虜収容所で死亡したとみられる兵士を含め約7700人。国防総省は、最大5300柱の遺骨が北朝鮮国内にあると推定している。