-
米中対立の激化、ECBの低金利維持表明で逃避が加速
-
マイナス金利の債券、世界全体の残高は8兆1000億ドル
債券投資家は経済成長の先行きをかなり悲観的にみている。
米中通商対立の激化や、欧州中央銀行(ECB)が政策金利を少なくとも2019年夏の終わりまで現行水準にとどめる考えを表明したことを受け、トレーダーが安全な国債に資金を移す動きが強まっている。その結果、マイナス金利の債券残高(金額ベース)が急拡大。ブルームバーグの集計データによれば、世界全体の残高は19日までのわずか6営業日で1兆ドル(約110兆円)近く増え、8兆1000億ドルとなった。
利回りがマイナスとなっている債券の残高は、ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル・アグリゲート債券指数を構成する世界の政府や企業、住宅ローン機関が発行した債券の集計。
原題:Negative Debt Pile Swells By $1 Trillion as Trade Clouds Gather(抜粋)