• 一時は昨年12月の最高値から68%下落-ビットスタンプの価格情報
  • 規制強化を求める動きがボラティリティーの背景に

仮想通貨ビットコインは24日の取引で年初来安値を更新した後、下げ幅を縮小して上昇に転じた。各国・地域の中央銀行がその存続可能性に疑問を呈し、規制当局による調査が強化されていることが価格変動の背景にある。

取引所ビットスタンプの価格情報によれば、ビットコインはニューヨーク時間午後5時16分(日本時間25日午前6時16分)現在6181.84ドルと、1%未満の上昇。一時は5.2%安まで下げ、2月6日に付けた今年これまでの安値5920.72ドルを下回った。これは昨年12月に記録した最高値(約2万ドル)から68%の値下がり。

国際決済銀行(BIS)の経済顧問兼調査責任者は、多くの仮想通貨は株式や債券のように規制が必要だとの見解を示した。BISは1週間前に公表した報告書で、ビットコインが現行の金融システムで価値保存などが可能な法定通貨になるには欠陥があると結論付けていた。

22日には日本の金融庁がマネーロンダリング(資金洗浄)対策など内部管理体制に不備があったとして、国内の仮想通貨交換業者大手6社に業務改善命令を出した。

原題:Bitcoin Erases Loss, Bounces Back From Lowest Level in 2018 (1)(抜粋)