[北京/パリ 25日 ロイター] – 中国の李克強首相は25日、フランスのフィリップ首相に対し、中国が年内に航空機購入を増やす計画があるとした上で、エアバス(AIR.PA)製航空機の購入についてフランス側との協議を続ける用意があると述べた。
李首相は共同会見で、中国が近年多数の旅客機を購入しているものの、「それでもなお、フランスのエアバス社との協力を強化したいと考えている」と指摘。
フィリップ首相は、李首相とともに臨んだ記者会見で、エアバス機購入を巡る1月のコミットメントについて、中国側が前向きな姿勢を示したことを喜ばしく思うと述べた。
フランスのマクロン大統領は1月に訪中した際、エアバスの「A320」184機について、中国との契約が間もなくまとまると発言。複数の関係筋がこれまでに明らかにしたところによると、先走った発言をしたとして、これが中国側の怒りを招いていた。
米国との貿易対立について、李首相は「関連する摩擦や論争は対話を通じて解決可能だと信じている。貿易戦争に勝者はいない」と述べた。