アメリカのポンペイオ国務長官が今週、北朝鮮を訪問して、さきの米朝首脳会談の成果を実行に移すため協議を行います。国務省の報道官は、完全な非核化を求めるアメリカの方針に変わりはないと強調しました。

ポンペイオ国務長官は今週、北朝鮮の首都ピョンヤンを訪問してキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長らと会談する予定で、北朝鮮の非核化に向けた具体的な措置について進展が得られるかが焦点です。

これについて、アメリカ国務省のナウアート報道官は、3日の記者会見で、「われわれが求めることに何のサプライズもないだろう。アメリカの政策は首脳会談の時となにも変わっていない」と述べ、北朝鮮の完全な非核化を目指して協議する方針を強調しました。

また、ナウアート報道官は、北朝鮮もアメリカの方針を理解しているとして、協議の進展に期待を示しました。

一方で、アメリカのメディアは、北朝鮮が米朝首脳会談のあとも核ミサイル開発を続けていると指摘して、北朝鮮が非核化に応じるのか懐疑的だという見方を伝えています。

これに対して、ナウアート報道官は、去年のこの時期に北朝鮮は、ICBM=大陸間弾道ミサイルだとするミサイルを発射していたと述べ、この1年で取り組みは進展しているという考えを強調しました。