タイ北部チェンライ県の洞窟付近に設営された診療テントで活動する治安要員=8日、地元当局提供(AFP時事)

【チェンライ(タイ北部)時事】「16日間待ち続け、ついに少年の顔を見ることができた」。タイ北部チェンライ郊外の洞窟に6月23日から閉じ込められていた少年たち。救助当局者が8日夜、一部が洞窟外に救出されたと発表すると、記者団から歓声が湧いた。

〔写真特集〕タイ洞窟で少年ら行方不明~6人救出~

 タクシー運転手のピニットさん(52)は「奇跡だ。本当にうれしい」と笑顔。「彼らはとても忍耐強い」とたたえ、「全員が無事に出てきてほしい」と願った。
救助隊は当初、最初の1人が出てくるのは午後9時(日本時間同11時)ごろと見込んでいた。ところが、発表によると、実際には1人目が同5時40分、2人目がその10~20分後、3人目は同7時40分、4人目は同7時50分。予定より大幅に早く、救出作戦が順調だったことをうかがわせた。()