• ムニューシン米財務長官:中国政府は経済改革を一層深める必要
  • 中国は対話を通じ意見相違解消を図ることに誠実-商務省

ここ数日貿易摩擦をエスカレートさせた米国と中国は、通商問題を巡る協議再開に前向きな姿勢を示した。ただ、ムニューシン米財務長官は、中国政府が経済改革を一層深める必要があると指摘した。

世界の2大経済大国である両国のハイレベル協議は6月以来、行き詰まっている。ムニューシン長官は12日、下院金融委員会での証言で、自身とトランプ政権当局者は交渉に「応じることができる」と述べ、米国が中国製品に賦課した関税については、競争条件を公平にすることを狙った「適度な」措置と呼んだ。

同長官は「中国が構造改革を行う意向がある限り、私と米政権はそれに応じることができる」と語る一方、「われわれは関税を唱道しているのではなく、公正な貿易を提唱している」と論じた。

トランプ大統領は10日、中国製品2000億ドル(約22兆5000億円)相当への追加関税を賦課する計画を前進させた。この措置は来月にも実施の可能性があるが、中国側はまだどう対応するかを正確には示していない。トランプ政権は中国製品340億ドル相当への関税を発動し、中国による米国製品への報復関税につながっていた。

中国商務省は12日遅くの声明で、米国との経済摩擦の激化を避けるために最善を尽くしたとし、問題がこの状況に達した責任は米国側にあると指摘。中国は対話と協議を通じて意見相違の解消を図ることに誠実な姿勢で臨んできたと付け加えた。

原題:U.S., China Say They Are Open to Talks Amid Escalating Trade War(抜粋)