16日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。ブルームバーグのドル指数は3営業日連続での低下となった。米国と主要貿易相手国との間の緊張悪化でリスク選好が後退した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は17日に議会で証言する。
ドルは主要10通貨のほとんどに対して値下がり。最も上げたのはスウェーデン・クローナとなった。米国は16日、世界貿易機関(WTO)に加盟する5カ国・地域に対する提訴の手続きを開始したと発表。米国が課した鉄鋼・アルミニウム関税に対する報復関税は不当だと主張している。
ニューヨーク時間午後3時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.2%低下。ドルは対ユーロでは0.3%下げて1ユーロ=1.1716ドル。対円では0.1%安の1ドル=112円27銭。
原題:Dollar Slips as Trade Rifts Damp Risk Taking: Inside G-10(抜粋)