増島雄樹(エコノミスト)

中国政府が掲げる「中国製造2025」は米国では戦略的な脅威として認識されているが、ブルームバーグ・エコノミクスによれば、日本にとってはビジネスチャンスだ。中国産業界の変革を図るこの戦略は必然的に資本財への巨額投資を伴う。工場のオートメーション化や半導体製造装置といった分野は日本が優れており、日本からのそうした資本財の対中輸出は大きく伸びている。ただし長期的に見れば、中国がこの分野で強力な競争相手となる可能性もあり、日本が墓穴を掘るリスクもある。

原題:‘Made in China 2025’ More Business Than Threat for Japan: Chart(抜粋)