[東京 20日 ロイター] – 安倍晋三首相は20日、米政府による自動車関税措置などの貿易制限に関し、「具体的な措置が決定されているわけではなく、予断を持ったコメントは控える」としたうえで、制限措置の回避に向けて「粘り強く対処する」と語った。同日夜、官邸内での記者会見で述べた。

安倍首相は、米中貿易摩擦の懸念に触れ「米経済に悪影響を及ぼすだけでなく、世界経済にダメージとなる。貿易制裁措置の応酬は、誰の利益にもならない」と強調した。

一方、西日本豪雨に伴う復旧費用に関し、安倍首相は、今年度予算に計上した予備費など約4000億円を充てる考えをあらためて示した。2018年度補正予算案の編成については「今般の災害対応に万全を期す。必要に応じて適切に対応したい」と語った。