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G20声明で貿易の緊張言及、日銀が緩和の副作用軽減策を模索か
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安倍氏は総裁選出馬へ、クライスラーの後任CEO、今週の決算予定
来週の日本銀行の金融政策決定会合を控え、週末に緩和策微調整報道が流れ、20日の米国市場で国債先物が下落しました。黒田東彦総裁は記者団に対し、一連の報道について「どういう根拠で報道されているのかも全く存じません」と発言。週明けの国債市場はどのように動くのでしょうか。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
理性的対応
アルゼンチンのブエノスアイレスでの20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は、トランプ米大統領が20日、中国からの輸入品への追加関税措置の可能性に触れたことを受け、貿易が主要議論となり、ルメール仏経済・財務相は米国に理性的な対応を取り戻すよう促した。声明では世界経済へのリスクとして貿易を巡る緊張の高まりに言及。ムニューシン米財務長官は「われわれは貿易問題で生産的に取引しようとしている」と会見で述べた。
超緩和継続するも
日銀は市場機能の低下や金融機関の経営に及ぼす悪影響など、超金融緩和の長期化で累積する副作用を軽減する方策を模索している。事情に詳しい複数の関係者によると、日銀は時期尚早な正常化に向かっていると受け取られない形で副作用を軽減できる方策に焦点を絞っており、長短金利操作やリスク資産の買い入れ額の変更など、現時点で大きな政策変更が行われる可能性は低い。
安倍氏、出馬へ
菅義偉官房長官は9月の自民党総裁選に安倍晋三首相が立候補し、経済再生や憲法改正、外国人材活用などの政策に取り組む姿勢を「しっかりと本人が出馬をする際に明言する」との見通しを明らかにした。ブルームバーグのインタビューで語った。
ジープの功績
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、退任するマルキオンネ最高経営責任者(CEO、66)の後任に、傘下「ジープ」「ラム」ブランド責任者のマイク・マンリー氏(54)を指名した。医療休暇を取っていたマルキオンネ氏は急な体調悪化で職場復帰が不可能となった。英国出身のマンリー氏はジープを世界的なブランドへと成長させた立役者。
決算ラッシュ
今週も国内外で注目決算が続く。グーグルの親会社アルファベットが23日、フェイスブックが25日、アマゾン・ドット・コムが26日に発表する。自動車のゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、FCAがそろって25日、ドイツ銀行も同日に開示する。国内では25日に日本電産やファナック、26日にキヤノン、野村ホールディングスや日産自動車、27日に日立製作所などが控える。
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