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トランプ大統領とユンケル欧州委員長、貿易戦争の回避目指す
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ブルームバーグのドル指数、遅い時間に日中安値を更新
25日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要10通貨の全てに対して下落。米国と欧州連合(EU)はこの日、貿易戦争の回避を目指すことで合意した。ユーロとカナダ・ドルは上昇した。
ドルは主要通貨のうち、カナダ・ドルに対して最も大きく下げた。トランプ大統領はユンケル欧州委員長の協議を終えた後、米国産液化天然ガス(LNG)および大豆の対欧輸出拡大、米欧の工業製品関税の引き下げに双方が合意したと述べた。これより先、米国とEUが合意に達したとウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた後、ブルームバーグのドル指数は日中安値を更新した。
日中を通じて貿易関連の動きが為替市場の注目を集めた。米政権の一部顧問はトランプ大統領が年内に約2000億ドル相当の外国製自動車に25%の関税を賦課すると予想していると、米紙ワシントン・ポストが報じた後には、円が上昇した。
ニューヨーク時間午後4時59分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%低下。ドルは対円で0.2%安の1ドル=110円98銭、対ユーロでは0.4%安の1ユーロ=1.1729ドル。
このほか、トランプ大統領の自動車関税導入を遅らせる法案が超党派で上院に提出されたことが、ユーロとカナダ・ドルの上昇を促した。
欧州時間の取引
米国・EU首脳会談を控え、ドルが主要10通貨の大半に対して下落。主要通貨はいずれも狭いレンジでの取引となった。前日までの2営業日でドルに対して0.3%下げていたユーロは、この日は0.2%高と切り返し、1ユーロ=1.1704ドルを付けた。
原題:Dollar Falls to 2-Week Low as Focus Stays on Trade: Inside G-10(抜粋)
Dollar Slips Into Trump-Juncker Meet, Euro Gains: Inside G-10