26日、南アフリカのヨハネスブルクで写真撮影する新興5カ国(BRICS)首脳(AFP時事)

【北京時事】南アフリカのヨハネスブルクで開催中の第10回新興5カ国(BRICS)首脳会議は2日目の26日、中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカの各首脳が出席して「多国間貿易体制を強化するため全力を尽くす」と明記した「ヨハネスブルク宣言」を採択した。新興国が結束し、保護主義的な通商政策を掲げるトランプ米政権をけん制する狙いがある。

26日の会議では中国の習近平国家主席が演説し「われわれは旗幟(きし)鮮明に保護主義に反対しなければならない」と訴えた。
宣言は「多国間貿易体制は空前の試練に直面しており、われわれは開放型世界経済の重要性を強調する」と主張。朝鮮半島情勢にも言及し「完全な非核化実現と北東アジアの平和と安定の維持に向けた最近の進展」に歓迎の意を表明した上で「平和的、外交的、政治的手段を通じた解決」を求めた。