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北欧通貨とスイス・フランが上昇、円や豪ドルは上値重い
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月末の資金フローは全般的に強いドル売りにーハウ氏
30日のニューヨーク外国為替市場ではドルが軟調。主要10通貨ほぼ全てに対して値下がりした。月末のポートフォリオのリバランスに絡んだ資金フローや米企業決算を巡る懸念、米国以外の中央銀行が今週の政策会合で緩和の度合いを弱めるとの見方が重しとなった。
ブルームバーグのドル指数はこの日0.2%低下。このままいけば月間ベースで4カ月ぶりの下落となる。月末に向けてドルのロングを減らす動きが見られている。主要10通貨では北欧の通貨とスイス・フランが高い。一方で円とオーストラリア・ドルは上値が重かった。今週は日本銀行、米連邦公開市場委員会(FOMC)、イングランド銀行(英中央銀行)、インド準備銀行が政策会合を開く。
ニューヨーク時間午後4時56分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.2%低下。ドルは対ユーロで0.4%下げて1ユーロ=1.1705ドル。対円ではほぼ変わらずの1ドル=111円08銭。
クレディ・アグリコルのストラテジスト、ジェニファー・ハウ氏はリポートで、同社のモデルによれば、月末の資金フローは全般的に強いドル売りになると見込まれると記した。
広範なドル売りに加え、国内総生産(GDP)統計を受けたスウェーデン・クローナ高などを背景にユーロは上昇した。
欧州時間の取引
主要中銀の政策会合を控えてドルは欧州時間も下落。主要通貨ではスウェーデン・クローナが最も上げた。スウェーデンの4-6月(第2四半期)GDPが市場予想を上回ったことが手掛かり。
原題:Dollar Drops Before BOJ and Fed Meetings, Month-End: Inside G-10(抜粋)
Dollar Falters as Major Central Bank Decisions Eyed: Inside G-10