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トランプ政権によるイラン孤立化の取り組みに打撃
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中国政府はイランからの原油購入を増やさないことには同意
米国はイラン産原油の輸入削減で中国を説得できずにいる。両国の交渉に詳しい当局者2人が明らかにした。2015年のイラン核合意を離脱したトランプ政権によるイラン孤立化の取り組みには打撃となる。
中国などとの協議が続いているとして匿名を条件に話した当局者によると、中国政府はイランからの原油購入を増やさないことには同意した。このため、中国が余分に原油を買うことで米国の取り組みを損ねるとの懸念は和らぐ可能性がある。
トランプ政権は制裁を再開する11月4日までにイランの原油輸出をゼロにしたいとの考えを示しているが、大半のアナリストは懐疑的だ。
世界最大の原油輸入国でイランにとって最大の輸出先である中国は、一方的な制裁に反対すると表明済み。7月はイランからの輸入を26%増やした。米国務省報道官によると、エネルギー資源局のファノン次官補が先ごろ中国を訪問、イラン制裁について協議した。
中国外務省と商務省にファクスでコメントを求めたが、今のところ返信はない。
原題:China Is Said to Reject U.S. Request to Cut Iran Oil Imports(抜粋)