• 金正恩委員長に対し大統領が忍耐失う可能性と指摘-FOXの番組で
  • 米朝首脳会談後、北朝鮮は非核化の具体的な工程示さず

ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は5日、米国は非核化に向けた北朝鮮の言葉をそのまま受け取るほどお人よしではないと指摘し、対北朝鮮政策でトランプ大統領のアプローチを擁護した。

ボルトン氏は「FOXニュース・サンデー」で、トランプ政権内には金正恩体制下の北朝鮮が核兵器を完全に廃棄すると「夢想している人は誰もいない」と発言。金正恩朝鮮労働党委員長が誠意を持って行動していないと大統領が結論づける時が来るかもしれないと語った。

ボルトン米大統領補佐官
写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

4日にはポンペオ米国務長官が他の国々に対し、北朝鮮が核兵器を放棄するまでは制裁を緩めてはならないと警告。北朝鮮との貿易を制限する国連安保理決議にロシアと中国が違反しているとの報道に言及した。

これに対し、北朝鮮の李容浩外相は声明で、米国が見返りなしであまりに多くのことを要求していると非難。「一方的な要求を進めることは、信頼を回復させるのではなく不信を一層深めることになる」と述べた。

トランプ大統領は6月の米朝首脳会談後、北朝鮮の「核の脅威はもはやなくなった」と言明していたが、北朝鮮はその後、非核化に向けた具体的な工程を示していない。

原題:Bolton Says U.S. Isn’t ‘Starry-Eyed’ on End to North Korea Nukes(抜粋)