• 先物ロングポジションは想定価値約460億円だった-香港のOKEx
  • 含み益のある先物トレーダーに利益の一部を放棄してもらう

ビットコインの先物トレーダーが大口取引で出した損失を香港の仮想通貨取引業者OKExがカバーできず、他の複数のトレーダーに含み益の一部放棄を求めたことで同社に対する信頼感が揺らいでいる。

OKExが3日発表した資料とブルームバーグの集計データによれば、OKExでのこのトレーダーのビットコイン先物のロングポジションは想定価値約4億1600万ドル(約460億円)。

OKExは7月31日にこのポジションの清算に動いたが、ビットコイン価格が下落する中で、損失カバーには至らなかったという。こうした事例には「ソーシャライズドクローバック」と呼ばれるポリシーを採用しており、含み益のある先物トレーダーにその利益の約18%を放棄してもらうと説明した。

OKExによるとID番号「2051247」のこのトレーダーが問題のポジションを始めたのは香港時間7月31日午前2時(日本時間同3時)。

「われわれのリスク管理チームがすぐにこの顧客と接触し、全体のマーケットリスクを減らすためポジションを部分的に手じまい」するよう求めたが、「顧客が協力を拒否したため、ポジションがさらに増えるのを阻止するためこの顧客のアカウントを凍結するとの決定につながった。こうした予防的措置を講じた直後に残念なことにビットコイン価格が大きく下げた」とOKExはコメントした。

原題:Bitcoin Whale’s Bad Trade Leaves Counterparties Holding the Bag(抜粋)