-
最大の仮想通貨であるビットコインは50日移動平均を下回っている
-
「次の支持線を試すことになると予想」-スルーマー氏
仮想通貨の下落を好機とした押し目買いにテクニカルアナリストらは警告を発している。相場下落で仮想通貨の時価総額は1月以降に6000億ドル(約66兆6000億円)消失した。
最も流動性が高い仮想通貨10通貨の指標は8日に年初来安値を更新した。最大の仮想通貨であるビットコインは、6月29日以降は安値を更新していないが、50日移動平均を下回る中で弱気な見方が広がっている。
ビットコインは9日に反発したが、米大手金融機関が仮想通貨関連サービス提供への関心を高めているとの報道など少しは好材料が出たにもかかわらず、広く受け入れられているリトレースメント(戻り)の水準を超えることができなかった。ビットコインはニューヨーク時間9日午前11時19分(日本時間10日午前0時19分)、2.9%高の6500ドル。
ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのテクニカルストラテジスト、ロブ・スルーマー氏(ニューヨーク在勤)はインタビューで「今日は反発しているが、次の支持線は6100ドル近くに下がると思う。ロングにすべきだと主張するには時期尚早だ。まず安定しないといけない」と語った。
ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、マイク・マクグローン氏も、ビットコインはさらに下落し、2017年平均水準(4000ドル)付近に行くまで下げ止まらないかもしれないとの見方を示した。
原題:Crypto Technicals Flash Pain Ahead, Eye Bitcoin at $4,000 (1)(抜粋)