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トルコの「経済戦争」防衛、ゴールドマン起用前にマスク氏ツイート
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橋崩落でEU批判、FRBバランスシート縮小の時期、CFA合格率
トルコ・ショックは和らいだとの楽観が市場で広がりましたが、ホワイトハウスのサンダース報道官によれば、トランプ大統領は牧師拘束をめぐる進展のなさに「かなりのいら立ち」を感じています。米国が追加経済制裁を加える可能性もあります。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
トルコ製スマホ
トルコのエルドアン大統領は米国からの制裁に抗議し、米国製の電子機器をボイコットすると表明した。同大統領はテレビ演説で、経済攻撃に屈しないと強調。「米国にiPhone(アイフォーン)があるなら、他方にはサムスンもある」と述べ、トルコ製のスマートフォンもあると続けた。株式市場の反応は薄く、アップルの株価は前日比0.4%高。
タイミング
米電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が先週、株式非公開化検討と資金の確保をツイッターで明らかにしたが、その時点ではまだ、ゴールドマン・サックス・グループはファイナンシャル・アドバイザーとして正式に起用されていなかったと、事情に詳しい複数の関係者は述べた。これを受けてテスラの株価は下落し、2.5%安で引けた。朝方には、非公開化案を精査する委員会設置の発表で上昇していた。
橋とEU
イタリアのサルビーニ副首相はジェノバで起きた高架橋の崩落について、歳出拡大の重要性を浮き彫りにしたとして、欧州連合(EU)による歳出抑制を批判した。同副首相はシチリア島カターニアで記者団に対し、EUによる歳出制限が人命を脅かしかねないとの見方を示した。ジェノバの高架橋崩落では少なくとも35人が死亡したと報じられている。
バランスシート
政府債務が膨張を続ける米国では、連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシート縮小を年内に停止する必要が生じるかもしれないと、クレディ・スイス・グループのアナリスト、ゾルタン・ポズサー氏が指摘した。元財務省アドバイザーのポズサー氏はリポートで、米金融当局は翌日物レポの仕組みを作動させる、もしくは市場で広く予想されているより早期にバランスシート縮小を停止するなどの選択を迫られるだろうと分析した。
合格率
投資に関する国際資格の認定を行う世界的な団体、CFA協会が実施した同協会認定証券アナリスト(CFA)試験で、3段階のうちレベル2(第2段階)の合格率が前年から低下した。前年は10年ぶり高水準だった。6月試験の出願者数は3つのレベル合計で22万7000人。CFA協会によれば、これは前年比20%増で過去最高。平均すると3万人は出願しても試験を受けない。
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