14日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが小幅に上昇。主要10通貨に対してはカナダ・ドルを除く全てに対して値上がりした。前日はトルコの金融市場混乱で懸念が強まったが、この日は落ち着きを取り戻した。一方でユーロは主要通貨の大半に対して下落。ドルに対しては1年ぶり安値を付ける場面もあった。
ラボバンク・インターナショナルのストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏はドルの上昇について、「市場全般のセンチメントが一息ついている」とリポートで記した。
トルコ・リラやアルゼンチン・ペソ、南アフリカ・ランドは反発。リラは5営業日ぶりに上昇した。トルコのエルドアン大統領は、米国による制裁に対抗すべく、米国製の電子機器をボイコットすると表明した。
ニューヨーク時間午後4時45分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満上昇。ドルは対ユーロで0.6%高の1ユーロ=1.1343ドル。対円では0.4%上げて1ドル=111円16銭。リラに対しては7.1%下落し1ドル=6.3941リラ。
欧州時間の取引
欧州時間にはユーロが堅調に推移。1ユーロ=1.14ドルを超える水準で推移した。早い時間帯には、イタリアの主要閣僚が電話会議を開き、債務削減の必要性を繰り返し強調したとのANSA通信の報道がユーロ相場を支えた。
原題:Dollar Climbs as Sentiment Recovers; Lira Bounces: Inside G-10(抜粋)
Euro Whipsaws as Italy Woes Ease Amid EM Volatility: Inside G-10