• 関税や非関税障壁の撤廃目指す大統領の意志を過小評価するなと発言
  • より高位級協議の可能性を探る-中国銀行の国際金融研究所アナリス

クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、月内の米中通商協議のために中国が王受文商務次官を米国に派遣すると発表したことを歓迎した上で、貿易に関するトランプ大統領の決意を過小評価するべきではないと述べた。

クドローNEC委員長、フォトグラファー:Eric Thayer / Bloomberg

クドロー委員長は16日にCNBCに対し、「中国が代表団を送ってくるのは良いことだ。しばらく、こういったことはなかった」と発言。その上で、「知的財産権侵害と技術の移転強要の阻止を図り、関税と非関税障壁、割り当ての撤廃を目指すこの戦いを続けるトランプ大統領のタフさと意志を、中国当局は決して侮るべきではない」と述べた。

同委員長は協議が予想以上の良い結果を生むかもしれず、話し合うことは話さないより良いとの認識を示した。中国経済と人民元については、「周知の通り落ち込んでいるが、成り行きを見守ろう」と述べた。

王受文商務次官、写真家:Qilai Shen / Bloomberg

中国商務省がウェブサイトで16日発表した声明によれば、王次官率いる同国代表団は米国の招請を受けてマルパス財務次官(国際問題担当)ら米代表団と会談する。

中国銀行国際金融研究所の蓋新哲アナリストは「『通商協議に関する協議』になる」とし、「実務者レベルの当局者が会って、より高位級の協議開催の可能性を探って交渉することになろう」との見方を示した。蓋氏はまた、予断を許さないと指摘。「仮に高官クラスが合意に達したとしても、トランプ大統領があっさりとひっくり返す可能性があり、合意内容は変わり得る。われわれは既にそうした事態を経験している」と述べた。

原題:Trump Aide Says U.S. to Stand Firm as China Talks Set to Resume(抜粋)