• ジャクソンホールでサイン見極めへ、マスク氏が働き方で反論
  • 独ロ首脳の接近、インド南部の洪水被害拡大、習主席が訪朝の方向か

米連邦準備制度理事会(FRB)にとって最も厄介なのはトランプ大統領かトルコか、あるいは市場の競争やダイナミズムの低下を結果的に招いたアマゾンやグーグルなどの大企業か。23日からジャクソンホールで開催される年次シンポジウムは政策当局や有識者らがこの問題を考察する機会になると、ブルームバーグ・エコノミクスが指摘しています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

夏休み明け、さあ会合へ

ワイオミング州ジャクソンホールで行われるカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで、パウエルFRB議長は現地時間24日午前に講演する予定。金利見通しやバランスシート政策、新興国市場の混乱に対する議長の見解を投資家は見極めることになる。昨年の会合では、高度に生産性を引き上げたアマゾンのような超優良企業の台頭が労働分配率の低下を引き起こしたとの指摘があった。今年もこうした企業が経済に及ぼす影響がテーマとなる。

これが私の生き方

米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、自らの仕事ぶりを変える選択肢を否定した。ウーバーの取締役メンバー、アリアナ・ハフィントン氏がマスク氏の働き方について「人間のエネルギーの使い方としては非常に時代遅れで非科学的、さらに恐ろしく非効率だ」と苦言を呈したことに反論した。マスク氏は現地時間19日未明にツイッターに投稿。「たった今工場から自宅に戻った。あなたはこれを選択肢の1つと考えるだろうが、そうではない」とコメントした。

トランプ氏が接近させたか

ロシアのプーチン大統領とメルケル独首相が18日にベルリン近郊で会談。シリアやウクライナ、イラン情勢、米国の関税などについて意見交換した。天然ガス供給をロシアに依存するドイツについてトランプ大統領は先月、「ロシアに完全に支配されている」と批判したが、独ロ両国はこのプロジェクトの推進で合意。ロシアのクリミア併合以来、メルケル氏はプーチン氏を厳しく批判してきたが、今回の会談でロシアの孤立が解ける可能性がある。

「神の国」の涙

インド南部ケララ州を襲っている洪水で、死者がこれまでに330人を超え、最大84万5000人が3700カ所の仮設避難所に強制的に移動させられた。食料も水もなく、停電した家屋で身動きが取れなくなっている人たちもなお多いという。ケララ州は美しいビーチやヤシの木の景観で「神の国」と称されるインド有数の観光地。過去にないほどの豪雨が数日間続き、この100年で最悪の洪水被害となっている。

9月に初訪朝か

中国の習近平国家主席が北朝鮮を来月訪問する方向だと、ストレーツ・タイムズが報じた。9月9日の北朝鮮建国70周年に合わせた訪朝を、金正恩朝鮮労働党委員長が要請したという。2012年に共産党総書記に就任後、習氏の訪朝は初めてとなる。貿易を巡る米中の緊張が高まる中、中国と北朝鮮は関係改善中だ。

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