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バー氏は「ビットコイン・ジーザス」と呼ばれることが多い
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「ビットコインキャッシュ」は商取引でほとんど利用されず-分析
「ビットコイン・ジーザス(教祖)」と呼ばれることが多いロジャー・バー氏は、信奉する通貨を第2のビットコインとも見なされる「ビットコインキャッシュ」に変更したが、追随する人は少ないようだ。
ブロックチェーン分析会社チェーンアリシスによると、ビットコインから分裂したビットコインキャッシュは、商取引でほとんど利用されていない。「ビットペイ」や「ゴーコイン」など世界の主要17の仮想通貨決済サービスが取り扱った支払いの調査によると、ビットコインキャッシュでの支払いは5月に370万ドル(約4億700万円)と、3月の1050万ドルから減少した。一方、ビットコインでの支払いは5月に6000万ドル。昨年9月には4億1200万ドルだった。
チェーンアリシスのシニアエコノミスト、キム・グラウアー氏は電話取材に対し「ビットコインキャッシュはユーザー数も保有者数もビットコインより少ない」と語った。
ビットコインキャッシュは1年前にビットコインから分裂して誕生。バー氏はビットコインキャッシュに乗り換え、同通貨に投資するとともに、自身が運営するビットコイン・ドット・コムのサイトをビットコインキャッシュ中心に作り直した。以来、それぞれの通貨の支持者がツイッターなどで厳しい意見のやり取りをしている。バー氏はコメントを求める要請に今のところ応じていない。
原題:‘Bitcoin Jesus’ Having a Hard Time Winning Over True Believers(抜粋)