[ニューヨーク 21日 ロイター] – 21日のニューヨーク外為市場ではドル売りが継続した。トランプ米大統領がロイターのインタビューでパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を批判したことが引き続き材料となった。トランプ氏は、FRBがもっと緩和的であるべきだと主張、「(パウエル議長による)利上げは気に入らない」と語った。

BNYメロンの国際戦略部ディレクター、サマジット・シャンカー氏は「FRBがトランプ氏の発言に耳を貸すかどうかの判断は時期尚早だが、ドルに強気な向きが利食い売りを出している」と述べた。またCMCマーケッツの主任市場アナリスト、デービッド・マデン氏は「トランプ氏は競争力を保つためにドルをやや弱めに維持したいようだ」と指摘。ただ、「貿易摩擦やトルコの経済危機への懸念からドル安を長期間維持することは困難ではないか」(ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズ)との声も聞かれる。

資金が円やスイスフランに向かったこともドル売りにつながったという。ドル/円は一時109.76円と6月27日以来の安値を付けたほか、ドル/スイスフランは0.99フランと7月9日以来の水準に値下がりした。主要6通貨に対するドル指数は0.51%安の95.25。一時95.08と8月9日以来の安
値を付けた。ユーロ/ドルは1.05%高の1.16ドルをつけた。豪ドル/米ドルは0.57%高の0.74米ドル。ターンブル首相は21日、自由党の党首選を行い、ダットン内相に48対35で勝利した。

ドル/円
NY終値110.29/110.32
始値 110.26
高値 110.54
安値 110.17

ユーロ/ドル
NY終値1.1569/1.1573
始値 1.1522
高値 1.1600
安値 1.1493