[サリー(加ブリティッシュコロンビア州 4日 ロイター] – カナダのトルドー首相は4日、今週の米国との北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉について、懸案となっている分野で妥協することはないとの姿勢を示した。両国は5日にワシントンで協議を再開する。

トルドー氏は記者団に対して「NAFTA再交渉でわれわれが確認しなければならないことは多数ある」と説明し「条件の悪いNAFTAであれば、離脱するほうが良い」と語った。

 

NAFTAの再交渉は、米国とメキシコが先週一足早く合意した。トランプ米大統領は、早期に合意できなければ、カナダに自動車関税を課すか、もしくは、カナダ抜きでメキシコとの協定を進める可能性があるとの考えを示している。

一方、トルドー氏は、米国が撤廃を要求している紛争解決メカニズム(19条)について、維持する考えを明確にしている。

トルドー氏は「カナダ人にとって好ましくない協定には署名しない。規定の順守を確実にする19条を撤廃することは、カナダ人にとり好ましくない」と説明した。