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失業率は3.9%で前月から変わらず-労働参加率は低下
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6月と7月の雇用者数は合わせて5万人の下方修正
8月の米雇用統計によると、賃金の伸びが2009年のリセッション(景気後退)終了以降で最大となった。また雇用者数の伸びは市場予想を上回った。
米労働省の7日発表によると、8月の平均時給は前年比で2.9%増と、伸び率は前月(2.7%)から加速。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査での予想全てを上回った。市場予想の中央値は2.7%増。前月比では0.4%増(前月0.3%増)だった。
ジェフリーズのチーフ金融エコノミスト、ウォード・マッカーシー氏は「労働市場は非常に順調のようだ」と指摘。賃金の伸びの弱さが「ここ数年、唯一ネガティブな要素だった。賃金の伸び加速で、労働市場が正常に戻ったことを最終的に確認できる」と続けた。
前月までの2カ月間の雇用者数は合わせて5万人の下方修正となった。これにより、3カ月間の平均値は18万5000人増。
製造業の雇用者数は3000人減。市場予想は2万3000人増だった。建設業は2万3000人増。
サービス業は17万8000人増。教育・医療が5万3000人増、プロフェッショナル・ビジネスサービスも5万3000人増だった。
政府部門の雇用は3000人減。民間部門は20万4000人増えた(市場予想19万4000人増)。
週平均労働時間は34.5時間で前月から変わらず。
労働参加率は62.7%と前月(62.9%)から低下した。
「U6」と呼ばれる不完全雇用率は7.4%(前月7.5%)に低下。U6にはフルタイムでの雇用を望みながらもパートタイムの職に就いている労働者や、仕事に就きたいとは考えているものの積極的に職探しをしていない人が含まれる。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Wage Gains Pick Up to 2.9% While Payrolls Rise 201,000 (2)(抜粋)