[ニューヨーク 10日 ロイター] – ニューヨーク州金融サービス局(DFS)は10日、ドルを等価で裏付けとするデジタル通貨である「ステーブルコイン(安定型仮想通貨)」2種類を承認した。この種のデジタル通貨では初めて取引を認められた。
今回承認されたのは、ウィンクルボス兄弟が立ち上げた仮想通貨交換所ジェミニが発行し、イーサリアムのブロックチェーンでやり取りする「ジェミニ・ドル」と、パクソス・トラスト・カンパニーの「パクソス・スタンダード」。いずれも同日からそれぞれれの交換所で入手できる。
ドルや金など安定した資産の裏付けがあるステーブルコインは、仮想通貨特有のボラティリティに対するヘッジ機能を持つ。ウィンクルボス兄弟は同日の声明で「われわれがジェミニを4年余り前に創設した際の使命は単純だった。つまり通貨の未来への懸け橋を築くことだ。その最初のステップとして、これは仮想通貨の売買や保有が安全かつ簡単になることを意味している」と述べた。